「生理痛がしんどい日に限って、子どもがぐずる」
「PMSでイライラしてしまって、後で自己嫌悪…」そんな自分を、責めなくて大丈夫です。
こんにちは。すこっぴーラボのゆうだいです。
生理のつらい時期、子どもに笑顔で接したいのに体が言うことを聞かない。
そんな経験ありませんか?
実は、お母さんの自律神経の状態は、お子さんの情緒にダイレクトに伝わっていることが、近年の研究でわかってきました。
つまり、「お母さんが自分の体をいたわること」は「子育てそのもの」なんです。
この記事では、月経痛やPMS(月経前症候群)で揺らぐ心と体を、忙しい毎日のなかでも無理なく整える方法を、理学療法士の視点からお伝えします。
その不調は、あなたのせいじゃない
経済産業省の2024年の試算では、女性特有の健康課題による経済的損失は年間3.4兆円にのぼります。
これは、生理痛やPMSが「個人の弱さ」ではなく、社会全体が向き合うべき課題だということを示しています。
あなたが毎月しんどいのは、頑張りが足りないからでも、心が弱いからでもありません。
体の仕組みによるものです。
🔬 なぜ生理痛で「心」まで揺れるのか?理学療法士が解説する仕組み
痛みが痛みを呼ぶ「悪循環」
生理中、子宮内膜からプロスタグランジンという物質が大量に分泌されます。
これが子宮の筋肉を強く収縮させ、血流を悪くする原因になります。
すると、次のような悪循環が起きます:
- 血流が悪くなる(虚血状態)
- 酸素が届かず、痛みを起こす物質がさらに溜まる
- 痛みで交感神経が興奮する
- 全身の血管が収縮し、骨盤の血流がもっと悪くなる
- 痛みが痛みを呼ぶ
この負のループに入ると、心も体も限界に近づいていきます。
さらに、月経周期に伴うホルモンの急激な低下が加わると、
セロトニンやドーパミン(心を安定させる神経伝達物質)のバランスが乱れるため、イライラ・落ち込み・不安が一気に押し寄せてきます。
鍵になる視点:お母さんの神経は、子どもに「うつる」
「ポリヴェーガル理論」という神経科学の考え方があります。
これによると、人間の自律神経は「他者の神経系と無意識に影響し合う」性質を持っているとされています。
これを協働調節(Co-regulation)と呼びます。
お母さんの呼吸が浅いと、子どもも落ち着けない
たとえば、お母さんが生理痛で交感神経が緊張していると…
- 声のトーンが少し硬くなる
- 呼吸が浅くなる
- 表情に余裕がなくなる
これらは言葉にしなくても、お子さんの神経系に伝わります。
逆に言えば、お母さんが深呼吸でリラックスすると、お子さんの神経も落ち着くということです。

一緒にやることで、効果が跳ね上がる
2025年の大規模調査では、興味深い結果が報告されました。
他者と一緒に運動する習慣を持つ女性は、運動習慣のない女性と比べて月経痛のリスクが32%低い
つまり、次のような行動が生理痛の軽減に効果的です:
- ✅ 子どもと一緒に深呼吸する
- ✅ 子どもと一緒に簡単なストレッチをする
- ✅ パートナーと一緒に温まる時間を作る
🧘♀️ 今日からできる5つの習慣
理学療法士として、特に忙しいお母さんに推奨したい習慣を5つご紹介します。
① 横隔膜呼吸:1日3分でいい「迷走神経のスイッチ」
おすすめ度: ★★★★★
やり方
- 仰向けに寝て、膝を立てる
- 下腹部(おへその下)に手を当てる
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨らむのを感じる
- 口から吸う時の2倍の時間をかけて、ゆっくり息を吐く
- これを5〜10回繰り返す
なぜ効くのか?
息を吸うとき、横隔膜が下がり、骨盤底筋群も連動して下がります。息を吐くと逆に上がります。
この呼吸のリズムが、骨盤内の血液を循環させる強力なポンプとして働きます。
また、呼気を長くすることで迷走神経が刺激され、痛みを和らげる作用が働きます。
🍀 お子さんと一緒に「ふぅ〜って長くため息する遊び」としてやるのがおすすめです!
② キャット&カウポーズ:骨盤の血流を10分で改善
おすすめ度: ★★★★★
やり方
- 四つん這いになる
- 息を吐きながら背中を丸める(猫のポーズ🐱)
- 息を吸いながら背中を反らせる(牛のポーズ🐄)
- 10往復ほど、ゆっくり繰り返す
なぜ効くのか?
- 腹部の深層筋がやさしく動く
- 背骨周りの神経の血流が改善する
- 自律神経のバランスが整う
お子さんと一緒に動物のマネをしながらやると続けやすくなります🐱🐮
③ チャイルドポーズ:「重だるい腰」をふわっと解放
おすすめ度: ★★★★☆
やり方
- 正座から、両手を前に伸ばして体を前に倒す
- 額を床(またはクッション)につける
- そのまま深呼吸しながら30秒〜1分キープ
なぜ効くのか?
骨盤底筋と腰部の筋肉を同時にゆるめ、副交感神経を優位にします。
子どもの側でやると、子どもも一緒にやってくれることが多いです。
④ 骨盤温め:「薬を飲みたくない」ときに試してほしい
おすすめ度: ★★★★☆
やり方
- カイロや湯たんぽを下腹部〜腰に当てる
- 温かい飲み物(ハーブティーなど)を飲む
- 仕事や家事をしながらでもOK
なぜ効くのか?
- 温感の信号が痛みの信号より優先して脳に届く(ゲートコントロール理論)
- 血管が拡張して虚血状態が解消される
- 痛みを起こす物質が血流とともに流される
💡 「薬は飲みたくない」「授乳中で薬を控えている」という方に、特におすすめのアプローチです。
⑤ マグネシウム×ビタミンB6:食事で内側から整える
おすすめ度: ★★★★☆
なぜこの組み合わせが効くのか?
- マグネシウム:子宮の筋肉をゆるめ、血管を拡張させる。PMSのイライラや不安にも効果的
- ビタミンB6:セロトニンの合成を助け、PMSによる気分の落ち込みを緩和
取り入れやすい食材
- マグネシウム:ナッツ類、ほうれん草、豆類、バナナ
- ビタミンB6:鶏むね肉、さんま、にんにく、アボカド
⚠️ 逆に避けたい食べ物・飲み物
生理前〜生理中は、次のものを控えると痛みが和らぎやすくなります。
- ☕ 過剰なカフェイン(コーヒー、エナジードリンク)→ 血管を収縮させ、子宮への血流を悪化させる
- 🍰 白砂糖・高GI食品(菓子パン、スイーツ)→ 血糖値スパイクが自律神経を乱す
- 🍟 トランス脂肪酸(マーガリン、ファストフード)→ 痛みの物質の材料になる
代わりに、ハーブティーやデカフェ、青魚やえごま油(オメガ3脂肪酸)を意識してみてください。
睡眠の質を上げる、夜の3つの工夫
睡眠不足は交感神経の緊張を翌日に持ち越し、痛みへの感受性そのものを高めてしまいます。
- 就寝1時間前はスマホ・照明を落とす
→ メラトニンの分泌を助ける - 湯船に10〜15分浸かる
→ 深部体温を上げ、その後の体温低下で眠くなる - 横になってから腹式呼吸をする
→ 副交感神経を優位にしてスムーズな入眠を助ける

最後に:自分を整えることは、わがままじゃない
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
発達特性のあるお子さんを育てるお母さんは、毎日たくさんの「神経を使う場面」を乗り越えています。
本当にすごいことです。
でも、お母さんが疲れ切ってしまうと、
- 声かけがきつくなる
- 表情に余裕がなくなる
- それがお子さんの不安や不調につながる
…という連鎖が起きてしまいます。
逆に言えば、お母さんが自分の体と心をいたわることは、
✨ 家族全員の健やかさを支える、いちばんの土台
なんです。
今日から、一つだけでいい。できそうなことを選んで、試してみてください。
あなたの体が少し楽になれば、子どもへの笑顔も自然と増えていきます。
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