運動が苦手でも大丈夫!子どもの発達を促す理学療法士直伝の遊び

学校

「うちの子、ちょっと運動が苦手かも…」
「走るのが遅い」「ボールを怖がる」「転びやすい」——そんな姿を見ると、少し心配になりますよね。

でも、安心してください。
運動が苦手だからといって、発達が遅れているとは限りません。
大切なのは、「その子に合ったステップ」で、楽しく体を動かす経験を積み重ねていくことです

この記事では、理学療法士の視点から、運動が苦手な子どもを支えるための遊び方・サポート法・家庭での工夫をわかりやすく解説します。


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1. 運動が苦手な子どもはなぜいるの?

運動が苦手な理由は一人ひとり異なります
大きく分けると、次のような要因が関係していることが多いです。

① 体の使い方の感覚がつかめていない

「力加減」や「バランス」を感じ取る力(=固有感覚前庭感覚)がまだ発達の途中だと、
思うように体をコントロールできず、動きにぎこちなさが出ます。

② 視覚と体の協調が難しい

ボールを受け取ったり、ジャンプしたりする動作には、「目で見た情報を体で再現する・目で見た情報を元に身体を動かす」協調力が必要です。
この力が未熟だと、タイミングがずれてしまい、「うまくできない」と感じやすくなります。

③ 成功体験が少ない

「失敗した経験」が続くと、子どもは「やりたくない」「どうせできない」と感じて挑戦を避けるようになります。
運動の苦手さは、体の問題だけでなく、心のブレーキがかかっていることも多いのです。


2. 運動が苦手な子の発達を支える3つのステップ

理学療法士の立場から見ると、運動が苦手な子を支えるときは、次の3つのステップが大切です。

ステップ①:安心して動ける環境をつくる

まずは「失敗しても大丈夫」と感じられる環境を整えることが第一歩です。

やわらかいマットや布団の上など、安全な場所で遊ぶことで、転んでも痛くないという安心感が生まれます。

また、親や先生からの温かい声掛けも子供の安心感につながります。

ステップ②:できる動きから始めて成功体験を重ねる

最初から難しい運動に挑戦するのではなく、「できそうなこと」から始めましょう
たとえば、ジャンプが苦手なら、まずは「足をそろえてその場でピョン!」と小さく跳ぶだけでもOK。
「できたね!」と声をかけることで、自信が芽生えます。

ステップ③:感覚を育てる遊びを取り入れる

バランス・力加減・空間感覚など、運動の基礎を支える“感覚”を刺激する遊びが効果的です。
後ほど、具体的な遊びを紹介します。


3. 家庭でできる!理学療法士おすすめの遊び5選

運動が苦手な子どもでも楽しめて、発達を支える遊びを5つ紹介します。

① バランスボード・バランスクッション

不安定な板やクッションの上に立つことで、体幹の筋肉やバランスを整える力を育てます。
最初は支えながらでもOK。慣れてきたら「両手を広げて立つ」「ボールを受け取る」などに挑戦しましょう。

道具がなくても、家にあるクッションや丸めたバスタオルの上に立つ練習だけでもOKです!

② 手押し車ごっこ(腕・体幹の力)

保護者が子どもの足を持ち、子どもが両手で歩く「手押し車」遊び。
上半身の筋力やバランス感覚を楽しく鍛えられます。

難しい場合は、腕立て伏せのポーズをキープするだけでもOK!

③ 新聞紙ボール投げ(目と手の協調)

新聞紙を丸めてボールを作り、カゴや箱に投げ入れます。
距離を変えることで、狙う力や力加減を調整する感覚が育ちます。

また、しっかり入れられた時の「やったー!」が自信につながります。

④ タオル綱引き(力の調整)

タオルを持って、親子で軽く引っ張り合いっこ。
力を入れる・抜くの感覚がつかめ、上肢の安定性も育ちます。
遊びながら「強く引っ張る」「ゆっくり引く」と声かけすると◎

⑤ まねっこ体操(模倣・リズム感)

動物のまねっこ(カエルジャンプ・クマ歩き・ペンギン歩き)をしてみましょう。
模倣は脳の前頭葉を活性化し、運動と同時に集中力・記憶力も育てます。


4. 「苦手」を「好き」に変える親の関わり方

子どもが運動を楽しむためには、「どうサポートするか」がとても大切です。

● 否定せず、挑戦をほめる

「なんでできないの?」よりも、「やってみたね」「前より上手になったね」と声をかけましょう。
努力を認めることで、子どもは次の挑戦に向かう意欲を持てます。

● 競争よりも“協力”で楽しむ

苦手な子ほど、競争になるとプレッシャーを感じます。
「一緒にボールを運ぼう」「親子でタイムを計ろう」など、共に取り組む形がおすすめです。

● できない理由を探る

苦手の背景には、「姿勢の安定が弱い」「視覚と動きの連携が苦手」など、身体的な要因が隠れている場合もあります
その場合は、理学療法士や発達支援の専門家に相談することで、的確なアプローチが見つかります。


5. 発達支援の視点から見た「運動遊び」の大切さ

子どもにとって運動は、「体を鍛えること」ではなく、「心と脳を育てること」。
運動を通して——

  • 「できた!」という成功体験
  • 「楽しい!」という情緒の安定
  • 「次はこうしてみよう」という思考の発達

これらが積み重なって、子どもは“動く力”だけでなく“生きる力”を育んでいきます

運動が得意でなくても大丈夫。
大切なのは、その子が自分らしく体を動かす喜びを感じられることです。


まとめ

運動が苦手な子どもをサポートするポイントは3つです。

  1. 安心して動ける環境をつくる
  2. 成功体験を積み重ねる
  3. 感覚を育てる遊びを取り入れる

「できること」から始めることで、子どもは少しずつ自信を取り戻していきます。
焦らず、あたたかく見守りながら、子どものペースに寄り添いましょう。


すこっぴーラボでは、理学療法士の視点をもとに、子どもの発達や運動支援に関する情報を発信しています。
お子さまの「運動が苦手」「発達が気になる」といったお悩みについても、無料相談を受け付けています。
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