はじめまして!理学療法士の ゆうだい です
このブログでは、運動がちょっと苦手なお子さんのための、感覚統合や身体づくりについて、やさしく分かりやすく解説しています。
今回は、子供の頃に行う運動が将来に与える影響について。
幼少期の身体の育ちがこれから何年も子供の成長にかかわっていくことについて解説していきます。
はじめに
「運動って得意な子だけがやるもの」
そう思っていませんか?
でも実は、子どもの頃の運動習慣は、将来の体の健康、学び、そして心の成長にまで深く関わっています。
私は理学療法士として、これまでたくさんの方と触れ合う中で、運動がもたらす「体と心への大きな影響」を実感してきました。
この記事では、運動の大切さと、今日からできる取り組みについて、専門的な視点を交えながらわかりやすくお伝えします。
子どもの運動は「体」だけじゃない
運動というと、筋肉を鍛えたり、スポーツが上手くなるイメージが強いかもしれません。
しかし、幼少期の運動経験が影響するのは、体だけではありません。
- 脳の発達
- 感情コントロール
- 集中力や学習能力
- 社会性・コミュニケーション力
こうした「心と頭」の成長にも、運動は深く関係しています。
特に、体を動かすことで脳内の「セロトニン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が活性化し、情緒の安定や意欲向上にもつながることがわかっています。
また、走る、跳ぶ、投げるといった基本動作は、神経と筋肉の連携を促し、脳と体のネットワーク作りにも重要な役割を果たします。
なぜ今、運動習慣が問題になっているのか?
現代の子どもたちは、昔に比べて運動量が大きく減っています。
理由としては、
- 室内遊び・ゲーム・動画視聴の増加
- 公園や空き地の減少
- 保護者の「安全重視」で自由な外遊びが減った
- 学校生活でも自由に体を動かす時間が減少
などが挙げられます。
さらに、2020年以降のコロナ禍で「外出自粛」が続いた影響も大きく、
発達期に必要な運動経験が不足している子どもが急増していると、複数の研究でも報告されています。
幼少期の運動不足が将来に与える影響
もし小さい頃に十分な運動経験を積めなかった場合、
成長してから次のようなリスクが高まることがわかっています。
- 姿勢不良(猫背、側弯)
- バランス感覚の低下(転びやすい、ケガが増える)
- スポーツ・運動への苦手意識
- 体力低下による生活習慣病リスク
- メンタル面での不安定さ(自己肯定感の低下)
つまり、幼少期の「運動経験の質と量」が、
将来の健康づくりの土台になっているのです。
理学療法士の視点:「今、何をするべきか?」
ポイントは、
「勝ち負け」や「できる・できない」にこだわらず、体を動かす楽しさを知ることです。
運動神経を良くするために特別なトレーニングは必要ありません。
まずは「動くことが好き」という気持ちを育むことが、なによりも大切です。
【家庭でできる簡単な運動例】
- 公園での「かけっこ」や「じゃんけん鬼ごっこ」
- 家の中で「マットごろごろ」や「トンネルくぐり」
- 簡単なリズムダンスやストレッチ
また、感覚統合(特に、触覚・前庭覚・固有覚)を促すような遊びもおすすめです。
たとえば、「バランスボール遊び」「タオルひっぱりゲーム」などは、体幹の強化やバランス能力向上に効果的です。
理学療法士として大切にしているのは、
子ども自身が「楽しい!」「もっとやりたい!」と思える経験を積み重ねること。
そこから自然と「できること」が増え、心も体もたくましく育っていきます。
まとめ
子どもの頃に体を動かすことは、単にスポーツが得意になるためではありません。
将来の健康、学び、心の成長を支える「生きる力」を育むための、大切な基盤です。
今は苦手でも大丈夫。
一緒に笑いながら、たくさん体を動かす経験を積んでいきましょう!
これからもこのブログでは、発達や運動支援に役立つ情報を
理学療法士の視点から、わかりやすくお届けしていきます。
ぜひ一緒に、お子さんの「未来への土台作り」を応援していきましょう!
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