発達が気になる子に起こりやすい変化と家庭でできる対処法
冬休みが終わり、学校が始まった途端に、
- 朝起きられない
- 学校に行きたがらない
- 帰宅後にぐったりする
- イライラや癇癪が増える
こうした変化が出て、不安になる親は少なくありません。
特に発達が気になる小学生では、
冬休み明けは心と身体の負荷が一気に高まりやすい時期です。
この記事では、
- 冬休み明けに起こりやすい具体的な変化
- なぜ発達が気になる子ほど影響を受けやすいのか
- 家庭でできる現実的な対処法
を、理学療法士の視点でわかりやすく解説します。

冬休み明けに小学生に起こりやすいこと【発達が気になる子】
学校や家庭で多い悩みを整理すると、以下が代表的です。
- 朝起きられない・登校しぶりが強くなる
- 学校から帰ると極端に疲れる
- 集中力が続かず、ぼーっとする
- 落ち着きのなさや多動が目立つ
- 些細なことで怒りやすい・泣きやすい
- 頭痛・腹痛など身体症状が出る
- 忘れ物やケアレスミスが増える
- 以前できていたことができなくなる
これらは冬休み明けあるあるであり、
必ずしも発達の後退や怠けを意味するものではありません。
なぜ冬休み明けはしんどくなりやすいのか?
① 生活リズムの乱れ(睡眠不足)
冬休み中は就寝・起床が遅れがちです。
そこから急に学校生活に戻ると、睡眠不足と体内時計のズレが起こります。
厚生労働省の情報でも、
子どもの睡眠不足は心身の不調につながることが示されています。
小学生に推奨される睡眠時間は 9〜12時間 とされていますが、
冬休み明けはこれを下回りやすい時期です。
(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット、厚生労働省 「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)
② 学校という「刺激の多い環境」への急な再適応
学校は、家庭よりも刺激が圧倒的に多い場所です。
- 人の多さ
- 音や視覚情報
- 時間の制約
- 対人関係の緊張
発達が気になる子は、
こうした刺激を強く受け取りやすく、神経的に疲れやすい傾向があります。
(参考:厚生労働省系サイトの特性説明)
③ 切り替えの連続による負荷
授業・休み時間・移動・次の活動…。
学校は「切り替え」の連続です。
実行機能(見通し・切り替え・優先順位)が育ち途中だと、
冬休み明けは特に負担が大きくなります。
(参考:厚生労働省系サイトの特性説明)
冬休み明けの不調は「甘え」ではありません
理学療法士の視点では、
冬休み明けの不調は次の要素が同時に重なった結果と考えます。
- 睡眠不足
- 活動量の変化
- 緊張状態の持続
- 感覚処理の負荷
これは「心の弱さ」ではなく、
身体と神経の自然な反応です。
家庭でできる対処法【冬休み明け対策】
① 睡眠は一気に戻さない
- 就寝・起床を1日15分ずつ調整
- 休日も起床時間は大きくずらさない
- 眠れなくても布団に入る時間は一定に
② 朝の光と軽い動きでスイッチを入れる
- 起床後すぐカーテンを開ける
- 1〜3分の足踏みや屈伸
- 可能なら5分の散歩
③ 放課後は「回復」を最優先
- 帰宅後すぐに宿題をさせない
- 水分補給+10〜20分の休憩
- 体を整える短い運動を挟む
理学療法士がすすめる「整える運動」5選
- 壁押し(10秒×3回)
- くま歩き(20秒)
- ゆっくりスクワット(5回)
- 仰向けで膝抱え+深呼吸
- 外を5〜10分歩く
目的は筋トレではなく、
神経と身体を落ち着かせることです。
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冬休み明けと不登校の関係は?
冬休み明けの不調が、すぐ不登校につながるわけではありません。
ただし、近年は学校に行きづらさを感じる子どもが増えています。
文部科学省の調査では、
小中学生の不登校児童生徒数は年々増加傾向にあります。
(参考:文部科学省 「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)
大切なのは、
「行かせる・休ませる」の二択で追い詰めないこと。
まずは 睡眠・刺激・回復 を整えることで、
自然に持ち直すケースも少なくありません。
受診や相談を考えたいサイン
次が2週間以上続く場合は、
医療・教育・福祉の相談を検討してよいサインです。
- 強い頭痛・腹痛が続く
- 朝のパニックが激しい
- 睡眠が極端に崩れる
- 食欲低下が続く
- 強い不安や自己否定的な発言
まとめ|冬休み明けは「調整期間」でいい
冬休み明けにしんどくなるのは、
発達が気になる子にとって とても起こりやすいことです。
- 無理に元に戻そうとしない
- 睡眠と回復を最優先
- 少しずつ学校モードに慣らす
この姿勢が、
長期的には学校生活の安定につながります。



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