子どもと保護者・先生に知ってほしい「疲労の種類」とその付き合い方

習慣

最近「疲れたなぁ」と感じませんか?
「疲れた」という感覚は、大人はもちろんですが子供たちも感じている感覚です。

子どももまた、日々の遊びや学習、対人関係の中でさまざまな疲労を抱えています。保護者や先生方も、子どもの支援や日常の生活の中で知らず知らずのうちに疲労を積み重ねていることが多いでしょう。

疲労は避けるべき「悪いもの」と思われがちですが、実は成長や生活習慣を見直すのサインでもあります。

大切なのは「疲労の種類を理解し、適切に対応すること」です。本記事では、専門的な視点から疲労を整理し、子どもと大人の両方に役立つ考え方をお伝えします。


疲労の種類と仕組み

疲労は大きく分けて4種類に整理できます。

① 身体的疲労(Physical fatigue)

  • 原因:運動や体力の使いすぎによる筋肉や身体の負担
  • 症状:だるさ、姿勢の崩れ、動きのぎこちなさ
  • 子どもに多い例:遊びや運動後に転びやすくなる、姿勢が保てない

② 精神的疲労(Mental fatigue)

  • 原因:集中や思考を長時間続けることで脳がオーバーワークする
  • 症状:集中力低下、注意散漫、頭が重い・ぼーっとする
  • :宿題やゲームを長時間続けた後に集中が途切れる、仕事量が多すぎて頭が熱くなる

③ 情緒的疲労(Emotional fatigue)

  • 原因:不安や人間関係、ストレスなど感情の負担
  • 症状:イライラ、気分の落ち込み、意欲低下
  • :学校の人間関係に気を使いすぎる、家庭での不安が続く、人間関係のトラブル

👉 補足:情緒的疲労は精神的疲労の一部とされることもあります。ただし支援の現場では「集中による疲れ」と「感情による疲れ」を分けて考える方が、子どものサインに気づきやすく具体的な対応につながります。

④ 神経的疲労(Neurogenic fatigue)

  • 原因:自律神経や感覚処理にかかる負担
    • 強い緊張
    • マルチタスク
    • 光・音などの刺激過多
  • 症状:めまい、頭痛、動作のぎこちなさ、感覚過敏の悪化

子どもに見られる疲労のサイン

  • 身体的疲労:姿勢が崩れる、転びやすくなる、動きが雑になる
  • 精神的疲労:集中力が途切れる、課題を嫌がる、ぼーっとする
  • 情緒的疲労:癇癪、不安、感情が爆発しやすくなる
  • 神経的疲労:音や光に敏感になる、めまい、強いだるさ

子どもは「元気いっぱい」に見えても、実は体や心が悲鳴を上げていることがあります。そのサインを見逃さないことが大切です。


保護者・先生に見られる疲労

大人もまた、育児や支援、仕事を続ける中で慢性的に疲労を抱えています。

  • 身体的疲労:肩こり、腰痛、体の重さ
  • 精神的疲労:長時間の業務やタスク処理で集中力が切れる
  • 情緒的疲労:子どもの行動にイライラする、自分を責める
  • 神経的疲労:自律神経の乱れによる頭痛や不眠

仕事のストレスはどの疲労?

  • 考えすぎ・集中のしすぎ → 精神的疲労
  • 人間関係の負担や心理的ストレス → 情緒的疲労
  • ストレスが体に症状として出る場合 → 神経的疲労

つまり「仕事のストレス」は一つの枠に収まらず、頭・心・神経と多方面に影響するものと理解することが大切です。


日常でできる疲労対策

子どもへの工夫

  • 活動と休息のバランスを作る(運動後は静かな時間を)
  • 睡眠環境を整える(照明・音・就寝ルーティン)
  • 「疲れたね」と共感する声かけ

保護者・先生のセルフケア

  • 短時間でも休憩を意識的に取る
  • 人に頼る、相談する習慣を持つ
  • 自分の疲れに気づき「休むことは悪くない」と受け止める

まとめ

疲労は悪者ではなく、体や心からの「今の状態を知らせるサイン」です。子どもも大人も、その種類を理解し、適切に対処することで心身を守り、日々の成長や生活を豊かにできます。

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