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固有覚は「体の位置と動きを知らせる感覚」──力加減・姿勢・運動スキルの基盤

目をつぶっていても、自分の手がどこにあるか分かる。ペンを握ったとき、ちょうどいい力加減で文字を書ける。これらはすべて「固有覚」という感覚のおかげです。固有覚は、関節や筋肉にある受容器が、体の位置・動き・力加減を脳に伝える感覚で、姿勢保持や運動調整の基盤となります。この記事では、固有覚が子どもの発達にどう関わるのか、どのように育てられるのか、不足や過敏があるとどうなるのかを、科学的根拠と発達支援の視点から解説します。
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手先が不器用、姿勢が安定しない子どもへ──体幹と前庭覚の発達がカギ!

「うちの子はお箸が苦手」「ノートに字を書くとき体がぐらぐら」「授業中も椅子にじっと座っていられない」こうした悩みをもつ親御さんや先生は少なくありません。手先の不器用さや、体が安定しない様子――実はその背景には、「体幹」と「前庭覚(ぜんていかく)」の発達や働きが深く関係していることが、近年の発達科学・理学療法の研究で明らかになってきました。本記事では、なぜ体幹や前庭覚が大切なのか、どのような働きをしているのか、どんな運動や工夫で“土台”を育てられるのかを、科学的根拠を交えながら解説します。
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ボディイメージとは?──育ち方と“土台”、そして発達における重要性

「自分の体が今どうなっているか」「どのくらい手足を伸ばせるか」「どこまでが自分の体なのか」こうした“自分自身の体”についての感覚やイメージを「ボディイメージ」といいます。運動や日常生活、そして心の健康にも深く関わるこのボディイメージ。子どもの発達支援やリハビリの現場ではもちろん、日々の育ちや学びの中でもとても大切なテーマです。この記事では、「ボディイメージとは何か」「どう育っていくのか」「その基礎にはどんな力が必要なのか」について、専門的な観点から解説します。※今回の記事は、以前投稿した記事「ボディイメージが低い子の特徴と育て方〜体をうまく使えない理由〜」をより深くしたした記事になります。
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発達の土台は“あそび”にある!乳幼児期に大切にしたい動きと環境づくり

「ほかの子より歩き始めるのが遅い…」「座って遊ぶのが苦手で、すぐ動き出してしまう」「集団遊びにうまく入れない」どうしても他の子と比べてしまい、不安になることが多いものです。特に最近は、育児情報が溢れている分、迷いや心配がつきものです。しかし実は、発達の土台づくりにいちばん大切なのは「遊び」なのです。本記事では、乳幼児期の遊びがどのように発達とつながっているのか、またどんな動きや環境を意識すればよいかを理学療法士の視点から詳しく解説します。
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バランス感覚を育てる!家庭でできる簡単な運動遊び5選

「うちの子、よく転ぶんです」「姿勢がすぐ崩れてしまう」「運動が苦手で…」このような悩みを抱える方はいませんか?これらの背景には、「バランス感覚の未発達」が関係していることが少なくありません。子どもが日常の動作をスムーズに行うには、身体の位置を感じ取り、安定させ、必要に応じて調整する力が必要です。この力が「バランス能力」と呼ばれるものです。バランス能力の発達には、「前庭覚(ぜんていかく)」と「固有覚(こゆうかく)」という2つの感覚が深く関わっています。この記事では、前庭覚・固有覚の役割やバランス感覚との関係を解説した上で、家庭でできる遊びを5つ紹介します。
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子どもの集中力、なぜ続かない? 〜「選択的集中」と「持続的集中」から考える〜

「うちの子、すぐよそ見しちゃって…」「授業中もボーッとしていることが多いみたい」そんな悩みを抱えている保護者や先生は少なくありません。集中力が続かない、あるいは集中のスイッチが入らない子どもたちは、決して珍しくありません。この記事では、集中力の仕組みを「選択的集中」「持続的集中」という切り口からわかりやすく解説し、理学療法の視点も交えながら、家庭や学校での関わり方のヒントをお伝えします。
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授業に集中できない子どもにどう向き合う?――集中力の正体と理学療法士からのヒント

「先生の話を聞いていない」「気が散ってばかりで、ノートが進まない」「すぐ立ち歩いてしまう」授業中に集中が続かない子どもへの心配は、多くの保護者が一度は感じることです。ただ、それは“やる気”や“性格”の問題ではなく、脳や体の発達段階に関係することもあります。この記事では、「集中力」の正体と、その土台にある脳の働き、そして理学療法士の視点からみた集中力低下の要因と対応策についてお伝えします。
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ボディイメージが低い子の特徴と育て方〜体をうまく使えない理由〜

「なんでこんなに不器用なんだろう…?」「何度やっても体操がうまくできない」「椅子に座るとグニャっと姿勢が崩れる」「体の動かし方が他の子となんだか違う」日々、子どもたちと関わるなかで、そんな“違和感”を覚えたことはありませんか?実はそれ、「ボディイメージの発達」がうまくいっていないサインかもしれません。今回は理学療法士の視点から、ボディイメージが未熟な子どもに見られる特徴と、育て方のヒントをお伝えしていきます。
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発達を支える「歩き方」〜足元の安定が心と学びを整える〜

「ちゃんと歩けているように見えるけど、実は足の使い方が気になる…」「靴の選び方、何が正解かわからない」実は、「歩く」という動作は、ただの移動手段ではなく、脳や身体の発達、さらには学びや感情の安定に深く関わる大切な土台です。この記事では、理学療法士の視点から、子どもの発達における歩行の重要性、足の使い方、靴選び、そして足育(あしいく)の基本について、科学的な根拠も交えて詳しく解説していきます。
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家庭でできる!理学療法士が教える子どもの姿勢&動きチェック法

「なんとなく猫背かも?」「体育が苦手…」お子さんの姿勢や動きに気になることはありませんか?実は、姿勢や基本的な動作は、集中力や学習、運動の基礎にも大きく関係しています。本記事では、理学療法士の視点から、家庭で簡単にできる姿勢・動作チェック方法をご紹介。日々のちょっとした気づきが、未来の身体づくりにつながります。