2025-10

感覚

子どもの「視覚処理」の発達──板書が苦手、読み書きが遅い背景とは?

学校に通い始めると、多くのお子さんが「見る力」を使う場面に直面します。黒板を書き写す、教科書を読む、図を見て解く──これらはどれも「視覚処理」という力が関わっています。「字は読めるのに、読み飛ばしが多い」「板書に時間がかかって、授業についていけない」「計算や図形問題になると極端に苦手意識が出る」こうした背景には、単なる「集中力」や「やる気」の問題ではなく、視覚情報を処理する力=視覚処理の発達が深く関わっていることがあります。
不適合

「聴覚過敏」と子どもの学校生活 第3編──家庭でできる工夫と運動療育のつながり

聴覚過敏を持つお子さんにとって、学校生活は「音との闘い」になることがあります。授業や体育、給食など、それぞれの場面での工夫はとても大切ですが、実は家庭での過ごし方も学校生活を支えるうえで欠かせません。学校で受けた音の刺激を家庭でどうリセットするか、また日常生活の中でどんな準備をしておくかによって、お子さんの安心感や集中力は大きく変わります。今回は、家庭でできる工夫を具体的にご紹介し、運動療育の観点から「感覚を整える習慣づくり」についても解説します。