2025-10

バランス

専門家が選ぶ!子どものバランス感覚を育てる体幹トレーニングおもちゃ5選【家庭でできる】

お子さんの中には、「よく転ぶ」「じっと座っていられない」「姿勢が崩れやすい」といった特徴を持つ子がいます。こうした場合、バランス感覚(平衡感覚)や体幹の安定性が十分に育っていない可能性があります。バランス感覚とは、耳の奥にある前庭(ぜんてい)感覚という器官が中心となって、体の傾きや動きを感じ取り、姿勢をコントロールする力のことです。この感覚は、「立つ」「歩く」「ジャンプする」といった基本的な動作だけでなく、集中力や学習姿勢にも影響します。
姿勢

【理学療法士監修】左右差が強い子どもへの支援― 利き手・利き足の発達と体のバランスの整え方 ―

「うちの子、右手ばかり使う」「片足立ちが片方だけ苦手」「いつも同じ足で蹴っている」──こうした左右差(側性)は、子どもの発達過程で自然に見られる現象です。しかし、左右の使い方に極端な偏りがある場合、・体幹バランスの乱れ・姿勢の歪み・運動協調の遅れにつながることもあります。本記事では、理学療法士の視点から、「なぜ左右差が生まれるのか」「どうサポートすればよいか」を科学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。
姿勢

“関わり疲れ”を防ぐセルフケア──支援は「親の余裕」から始まる

子どもの発達を支える毎日は、うれしいことも多いけれど、同じくらい大変なこともありますね。「子どものために」と頑張るあまり、気がつくと肩がこる、腰が痛い、眠っても疲れが抜けない…。そんな“関わり疲れ”は、誰にでも起こる自然なことです。でも、実は親の身体と心に“余裕”があることこそ、子どもの発達を支える一番の力になります。この記事では、理学療法士の視点から、科学的に効果が確かめられているセルフケアを、「忙しい方でもできる」形でご紹介します。
学校

子どもの発達に“遊び”が不可欠な理由──理学療法士の視点から解説

「最近、子どもが外で遊ぶ時間が減っている」「ゲームや動画の時間が多くて、体を動かす機会が少ない」そんな現状に心配を感じていませんか?実は、“遊び”こそが子どもの発達を支える最も自然で、最も科学的なトレーニングです。運動・考える力・心の安定――この3つは遊びの中で同時に育ちます。本記事では、科学的な知見を踏まえつつ、保護者・支援者が家庭・園で実践しやすい形でお伝えします。
発達

子どものストレス耐性を育てる――科学的根拠と感覚統合の視点からみる安心感と深呼吸の力

子どもがストレスを感じたとき、「泣き止まない」「落ち着けない」「感情のコントロールが難しい」といった様子は、どの家庭でも見られるものです。現代の子どもたちは、学習・人間関係・環境の変化など、さまざまなストレスにさらされています。大人から見ると小さな出来事でも、子どもにとっては大きな不安や緊張を感じる。この記事では、科学的根拠をもとに「安心感」「呼吸」、そして「感覚統合」の視点から、子どものストレス耐性を育てる方法を解説します。
感覚

「見てわかる・聞いてわかる・動いてわかる」──感覚タイプ別・伝え方と学び方の工夫

「説明してもなかなか伝わらない」「見せたらすぐできた!」「話を聞くより、体を動かすと理解が進む」こんな経験はありませんか...
発達

「同じことを言っても伝わらない…」それ、感覚の違いかもしれません 感覚優位性とは?

「先生の話を聞いていないように見える」「何度言っても支度が進まない」「絵を見せたらすぐ理解した!」こんな経験、ありませんか?子どもが情報を受け取るとき、私たちはつい「聞いて理解している」と思いがちです。でも実は、目から入る情報(視覚)を頼りにしている子もいれば、耳からの情報(聴覚)、体で感じる情報(身体感覚)を頼りにしている子もいます。このように、どの感覚を使って世界を理解しているかには個人差があり、それを「感覚の優位性(ゆういせい)」といいます。
運動

「外遊び不足」が体力・発達に与える影響──最新データと支援現場・家庭でできる工夫

近年、「外遊びの時間が減っている」「外で遊びたがらない」という声を、保護者や支援者からよく耳にします。コロナ禍以降、屋内で過ごす時間が長くなり、タブレットやゲームなどの静的な活動が増えたことも影響しています。スポーツ庁が公表した令和6年度(2024年度)「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、体力や運動習慣の傾向にいくつかの重要な変化が見られました。本記事では、理学療法士の視点から、外遊び不足が子どもの発達にどのような影響を与えているのか、そして家庭・特別支援教育の現場でできる工夫を最新データとともに解説します。
学校

思春期の発達と運動習慣──小学生から中学生にかけての体の変化を支えるために

子どもが小学生から中学生に成長していく時期は、心も体も大きく変化する「成長の分岐点」です。この時期には、身長や筋力の急な伸びに加え、生活環境・心理・人間関係の変化も重なり、運動への関わり方が大きく変わります。今回は、理学療法士の視点から、思春期の体の発達と運動習慣の関係をわかりやすく整理し、家庭や学校でどのように支えていけるかを解説します。
姿勢

【理学療法士が解説】微細運動能力を伸ばす家庭での工夫|手先の不器用さを改善する「土台づくり」とは?

小学校に入ると、「文字を書く」「はさみを使う」「定規で線を引く」など、手先を細かく使う動作が一気に増えます。これらの動作を支えているのが「微細運動能力(びさいうんどうのうりょく)」です。しかし実は、手先の動きだけを練習しても上達しにくいことがあります。なぜなら、微細運動をスムーズに行うためには、姿勢の安定・体幹の力・目と手の協調といった「体の土台」が欠かせないからです。この記事では、理学療法士の視点から、微細運動を伸ばすための“土台づくり”と、家庭でできる具体的な工夫をわかりやすく解説します。微細運動と粗大運動については以前も記事にしているので参考にしてください👇